Warning: Invalid argument supplied for foreach() in /home/stonebravo/kimama-diary.club/public_html/wp-content/plugins/bravo-neo/bravo-neo.php(12) : eval()'d code on line 647
「ディンクがなぜかネットにかかる」「キッチンでの速い打ち合いで振り遅れる」「ドライブが浮いてしまう」——こうしたミスは、スイングではなくパドルの握り方(グリップ)が原因になっていることが少なくありません。
ピックルボールのグリップはテニスほど種類が多くなく、極端な握り方も少ないとされています。その一方で、ネット際の攻防が多いピックルボールでは、ほんの少しの握りの違いがパドル面の向きを変え、結果を大きく左右します。
本記事では、3つの基本グリップと両手バックハンドの握り方、場面別の使い分け、握る強さの目安、グリップサイズの選び方までを整理して解説します。説明は右利きを前提としています。左利きの方は左右を入れ替えてお読みください。
押さえたい5つのポイント
- 迷ったらコンチネンタル:フォアとバックを握り替えずに打てる、ネット際の基本形
- 後ろから打つならイースタン:ドライブ・サーブ・リターンで深さとパワーを出しやすい
- ウエスタンは補助的な選択肢:トップスピンは強いが、ディンクやバックハンドは苦手
- 握る強さは「緩め」が基本:ソフトショットは軽く、ブロックではしっかり握る
- グリップサイズは小さめから:太くするのは簡単でも、細くするのはほぼ不可能
まず理解したい「ベベル」と呼び方の注意点
ベベル(ハンドルの面)で握りを合わせる
パドルのハンドルには、縦方向に8つの平らな面(ベベル)があります。パドルの面を地面と垂直に立てたとき、真上を向く面がベベル1で、右利きの場合は時計回りにベベル2(右上45度)、ベベル3(真横=3時の位置)、ベベル4(右下45度)と数えます(PickleballUS|How to Grip)。
グリップの種類は、主に人差し指の付け根の関節(ナックル)がどのベベルに乗っているかで決まります。
| グリップ | 人差し指のナックルの位置 | 握ったときの感覚 |
|---|---|---|
| コンチネンタル | ベベル2 | ハンマー・包丁を握る感覚 |
| イースタン | ベベル3 | パドル面に手のひらを当て、そのまま柄まで滑らせる |
| ウエスタン | ベベル4 | 地面に置いたパドルを上からつかむ(フライパンの持ち方) |
「握手グリップ」という呼び方には注意
情報を調べていると、同じ「握手(ハンドシェイク)グリップ」という言葉が、コンチネンタルを指す場合とイースタンを指す場合があることに気づきます。たとえば、PickleballUSはイースタンを「ハンドシェイクグリップ」と呼んでいます(PickleballUS|How to Grip)。一方で、日本では、コンチネンタルが「包丁握り」と呼ばれることもあります(ピックルボールハック|握り方)。
呼び方で混乱しないよう、「人差し指のナックルがどのベベルにあるか」で確認するのが確実です。
3つの基本グリップと両手バックハンド
① コンチネンタルグリップ(基本・ネット際向け)
握り方:パドルの側面(エッジ)を地面と垂直に立て、ハンマーや包丁を持つように上から自然に握ります。親指と人差し指で作るV字が、柄の真上に来るのが目安です(ピクラ|グリップ完全ガイド)。
長所:フォアハンドとバックハンドを握り替えずに打てるため、キッチンライン付近の速い展開に対応しやすいのが最大の利点です。ディンク、ボレー、サードショットドロップ、リセットなど、ソフト系のショットで安定しやすいとされています。
短所:パドル面がやや開きやすく、強いトップスピンをかけるには工夫が必要です。
向いている人:初心者から上級者まで、特にダブルス中心でネット際の攻防が多い方。
海外の解説記事では、プレーヤーの99%がコンチネンタルかイースタンを使っていると紹介されています(The Dink|Get a Grip)。
② イースタングリップ(ドライブ・サーブ向け)
握り方:パドル面を地面と垂直にし、面に手のひらを当てたまま柄まで滑らせて握ります。コンチネンタルから時計回りにベベル1つ分回した位置です。
長所:パドルの後ろからボールを押し出しやすく、フォアハンドのドライブ、サーブ、リターンで深さとパワーを出しやすいのが特長です(ピックルボールハック|握り方)。手になじみやすく、始めたばかりの方が「ボールを前に飛ばす」感覚をつかみやすい握り方でもあります。
短所:バックハンドではパドル面が閉じやすく、握り替えや手首の調整が必要になります。ディンクやソフトボレーでは、面が閉じすぎてネットにかかりやすくなる場合があります(ピクラ|グリップ完全ガイド)。
③ ウエスタングリップ(トップスピン特化・上級者向け)
握り方:地面に置いたパドルを上からつかみ上げる、フライパンを持つような握り方です。
長所:最もトップスピンをかけやすく、高い打点から打ち下ろすショットに向いています。
短所:面が下を向きやすいため、低い打点のディンクやボレーはネットにかかりやすくなります。バックハンドは非常に打ちにくく、多くのコーチは主なグリップではなく、補助的に使うことを勧めています(PickleballUS|How to Grip)。ピックルボールハックも、初中級者にはおすすめしないとしています。
④ 両手バックハンド
握り方:利き手をコンチネンタル(またはイースタン)で持ち、反対の手をそのすぐ上に添えます(PickleballUS|How to Grip)。
長所:バックハンドのパワーと安定性が増し、ベースラインやミッドコートからのドライブ、強打へのリターンで効果を発揮します。片手バックハンドが安定しない方や、テニス出身の方にとっては自然に感じられることも多いでしょう。
短所:片手よりリーチが狭くなります。テニスラケットより柄が短いため、両手を置くスペースにも限りがあります。そのため、ネット際のボレーやディンクは片手を基本にするのが一般的です(ピクラ|グリップ完全ガイド)。
【Amazon】ピックルボールパドル USAPA承認済み Raw T700 カーボンファイバーラケット
グリップ別の比較表
| グリップ | フォア | バック | ディンク | トップスピン | おすすめ度(初中級者) |
|---|---|---|---|---|---|
| コンチネンタル | 良い | 非常に良い | 非常に良い | 限定的 | ◎ 基本形 |
| イースタン | 非常に良い | 良い | 良い | 中程度 | ○ 後方からのショットに |
| ウエスタン | パワー重視 | 弱い | 不安定 | 最も強い | △ 状況に応じて |
| 両手バックハンド | — | 非常に良い | 中程度 | 中程度 | ○ バックの強化に |
場面別・おすすめグリップの使い分け
ピックルボールハックは、まずは「ネット際はコンチネンタル、後ろから打つときはイースタン」の2つを使い分けられれば十分としています(ピックルボールハック|握り方)。
| 場面・ショット | おすすめのグリップ | 理由 |
|---|---|---|
| ディンク | コンチネンタル | 面が中立で、フォア・バックの切り替えが速い |
| ボレー・ハンドバトル | コンチネンタル | 握り替える時間がない |
| サードショットドロップ | コンチネンタル | 面を上に向けて柔らかく運べる |
| フォアハンドドライブ | イースタン | 後ろから押し出しやすい |
| サーブ・リターン | イースタン | 深さを出しやすい |
| 浮いた球への強いトップスピン | セミウエスタン〜ウエスタン | スピン量を最大化できる(上級者向け) |
各ショットの打ち方は、記事㉑ ショット・技術ガイドで詳しく解説しています。
握り替え(グリップチェンジ)のコツ
コンチネンタルからイースタンへ切り替える目安は、相手の球が遅く、ネットより高く浮いたときです。逆に、球が速く体に向かってくるときやネットより低いときは、コンチネンタルのままコントロールを優先します(PickleTip|Grips)。
握り直すときは、手全体を一から持ち替えるのではなく、親指と人差し指を支点にして、ナックルの位置を少しずらすイメージが推奨されています。自宅でテレビを見ながら、コンチネンタル→イースタン→コンチネンタルを1分間繰り返す練習も紹介されています(PickleTip|Grips)。
握る強さ(グリッププレッシャー)の目安
「1〜10」の尺度で考える
コーチの間では、握る強さを1(今にも落としそうな強さ)〜10(指の関節が白くなるほどの全力)の10段階で表すのが一般的です。握り方の種類よりも、握りすぎのほうが多くのミスにつながると指摘されています(Pickleball.com|グリップスタイル解説)。
ただし、推奨される数値は情報源によって少しずつ異なります。
| 場面 | ピックルボールハック | PickleTip | PickleballUS |
|---|---|---|---|
| 基本・普段のショット | — | — | 3〜4 |
| ディンク・ソフトショット | 3〜4 | 4〜5 | 2〜3(力みやすい人) |
| ドライブ | 6〜7 | 7〜8(インパクト時のみ) | 強めにする |
| ブロック・カウンター | 7〜8 | 6〜7 | — |
数値は異なりますが、「ソフトショットは緩く、速い球のブロックは締める」という方向性はどの情報源でも共通しています。
握りすぎると何が起きるのか
ディンクで球が浮いて叩かれる場合、原因の多くは握りすぎです。強く握るとパドル面が固まってボールの勢いを吸収できず、弾き返して浮いてしまいます(ピックルボールハック|握り方)。
また、握りすぎは前腕の疲労や肘への負担にもつながります。肘・手首の痛みを防ぐ考え方は、記事㉙ 怪我予防・ストレッチ(公開予定)でも詳しく扱います。
練習のヒント:ラリーの合間に手をぶらぶらと振って力を抜き、プレー中も「3〜4」を保つ意識を持つと、力みが取れやすくなります(PickleballUS|How to Grip)。
握る位置(チョークアップ)で操作性を変える
グリップの「種類」だけでなく、ハンドルのどの高さを握るかでも打球感は変わります。
| 握る位置 | 特徴 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 柄の端(エンドキャップ寄り) | しなりとパワーが出やすい/操作性はやや落ちる | サーブ、ベースラインからのドライブ |
| 指1本分短く持つ | パワーと操作性のバランス型 | 混合的なプレー |
| 指2本分短く持つ | パドルが軽く感じられ、素早く動かせる | キッチンでの速い打ち合い |
短く持つ(チョークアップ)とパドルの重さ自体は変わりませんが、振ったときの重さの感じ方は軽くなります。その代わりにパワーとリーチは少し落ちるため、キッチンでの攻防用と割り切り、後方から打つときは元に戻すのが基本です(PickleTip|Grips)。
グリップサイズの選び方
一般的なサイズは「4〜4.5インチ」
グリップサイズは柄の周囲の長さ(周長)で表され、主要メーカーのパドルはおおむね4〜4-1/2インチ(約10.2〜11.4cm)です。最も一般的なのは4-1/4インチです(Pickleball Paddle Lab|Grip Size Guide)。
| サイズ区分 | 周長 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 小さめ | 4〜4-1/8インチ | 手が小さい人、両手バックハンドを使う人、手首を使ったスピンを重視する人 |
| 標準 | 4-1/4インチ | 多くの成人 |
| 大きめ | 4-3/8〜4-1/2インチ以上 | 手が大きい人、安定感を重視する人、関節への負担を減らしたい人 |
自分のサイズの測り方
定規を使う方法:利き手を開いて手のひらを上に向け、手のひらの中央付近にある横じわから、薬指の先端までの長さをインチで測ります。その数値が、目安となるグリップの周長です(Pickleball Paddle Lab|Grip Size Guide)。
指の隙間で確かめる方法:パドルを握ったとき、指先と手のひらの間に反対の手の人差し指が1本入るくらいが目安、という方法もよく紹介されています(ピックルボールハック|握り方)。ただし、手の形によって結果が変わりやすく、Selkirk社の公式ガイドはこの方法を不正確だとしています(Pickleball Paddle Lab|Grip Size Guide)。あくまで簡易的な確認にとどめるのが無難です。
迷ったら「小さめ」を選ぶ理由
グリップは、オーバーグリップを巻けば太くできますが、細くする安全な方法はほとんどありません。標準的なオーバーグリップ1枚で周長は約1/16インチ(約1.6mm)増えます(Pickleball Paddle Lab|Grip Size Guide)。
| サイズが合わないと… | 起きやすい問題 |
|---|---|
| 太すぎる | 前腕に余計な負担がかかる、手首を使いにくい、肘の痛みの一因になることがある |
| 細すぎる | 汗で滑り、必要以上に強く握ってしまう、前腕が疲れやすい |
【Amazon】CRBN ピックルボール – Drytec™ オーバーグリップ – 4個パック
また、グリップテープが滑ると無意識に握りが強くなり、力みにつながります。汗をかく季節は、定期的に交換するのがおすすめです(ピックルボールハック|握り方)。パドル本体の選び方は、記事④ 初心者向けパドルの選び方をご覧ください。
他競技の経験者が陥りやすいクセ
ピックルボールには、他のラケット競技から始める方も多くいます。それぞれの競技で身についた握り方は、プラスにもマイナスにも働きます。
| 経験競技 | 起きやすいクセ | 直し方の方向性 |
|---|---|---|
| テニス | セミウエスタン寄りに厚く握り、ディンクで面が下を向いてネットにかかる | 薄めのコンチネンタルに握り直す |
| ソフトテニス | ウエスタン寄りで握り、ボレーやバックハンドに対応しにくい | コンチネンタルへ移行する |
| バドミントン | 手首を使いすぎて面が安定せず、球が散らばる | 面を固定する意識を持つ |
| 卓球 | 短く持ちすぎてリーチが足りない | グリップエンドまで使う |
特にソフトテニス経験者が多い日本では、「柔らかく打っているのにネットにかかる」場合、まず握り方を疑ってみる価値があります。テニス経験者向けのポイントは、記事㉗ テニス経験者向けガイド(公開予定)でも詳しく解説します。
グリップ由来のよくあるミスと対処法
| 症状 | 考えられる原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| ディンクがネットにかかる | 握りが厚く、面が下を向いている | コンチネンタルに近づける |
| ボレーで振り遅れる | ネット際で握り替えている | コンチネンタルで固定する |
| サーブやドライブが浮く | 握りが薄く、面が上を向いている | イースタン寄りに変える |
| ディンクが浮いて叩かれる | 握りが強すぎる | 「落とさない程度」まで緩める |
握り方を変えるときの注意:握り方を変えた直後は、一時的に調子が落ちるのが普通です。ピックルボールハックは、2〜3週間ほど様子を見ること、試合直前の変更は避けることを勧めています。逆に、今の握りで安定してラリーが続き、特に苦手なショットがない場合は、無理に変える必要はありません(ピックルボールハック|握り方)。
よくある質問(FAQ)
Q1. 初心者はどのグリップから始めればよいですか?
基本はコンチネンタルがおすすめです。握り替えずにフォアとバックの両方を打てるため、ネット際の攻防に早く慣れることができます。ただし、最初にボールを前へ飛ばす感覚をつかみたい場合はイースタンから始め、キッチン際で打ち合うようになったらコンチネンタルへ移行する方法もあります(ピックルボールハック|握り方)。
Q2. テニスのグリップのままでも大丈夫ですか?
コンチネンタルやイースタンであれば、そのまま使えることが多いです。一方、セミウエスタンやウエスタンでフォアハンドを打っていた方は、ディンクやボレーで面が下を向きやすいため、ネット際だけでも薄めに握り直すことをおすすめします。
Q3. グリップの強さはどのくらいが正解ですか?
情報源によって数値は異なりますが、普段のショットは10段階で3〜4程度が一つの目安です。ディンクなどのソフトショットはさらに緩め、速い球のブロックではしっかり握るなど、場面に応じて強弱をつけましょう。
Q4. 人差し指をパドルの裏面に伸ばす持ち方はダメですか?
間違いではありません。ドロップやブロックの際、人差し指をパドルの背面に沿わせると面を操作しやすくなる場合があります(ピックルボールハック|握り方)。プロにも使う選手がいますが、パワーは落ちやすいとされています(The Dink|Get a Grip)。快適であれば、試してみる価値はあります。
Q5. グリップが細いと感じたらどうすればよいですか?
まずはオーバーグリップを1〜2枚巻いて調整するのが手軽です。それ以上太くしたい場合は、熱で収縮させて装着するサイズアップ用のスリーブという方法もあります。ただし、取り外すには切断が必要なため、装着前に最終的なサイズをよく検討してください(Pickleball Paddle Lab|Grip Size Guide)。
Q6. 両手バックハンドはいつ使えばよいですか?
時間に余裕があるベースラインからのドライブやリターンで使うのが効果的です。ネット際のボレーやディンクでは、リーチが広く切り替えも速い片手が基本になります(ピクラ|グリップ完全ガイド)。
まとめ|「握り」を整えるとショットが安定する
グリップは目立たない基本ですが、ショットの安定感を左右する重要な要素です。
- 基本はコンチネンタル:ネット際のディンク・ボレー・ドロップに強い
- 後ろから打つときはイースタン:ドライブ・サーブ・リターンで深さを出せる
- ウエスタンは補助的に:トップスピン専用の上級者向けの選択肢
- ベベルで確認:呼び方ではなく、人差し指のナックルの位置で判断する
- 握る強さは緩めが基本:ソフトショットは軽く、ブロックではしっかり握る
- グリップサイズは小さめから:太くするのはオーバーグリップで簡単にできる
まずは「ネット際はコンチネンタル、後ろはイースタン」の2つを意識し、握る強さを少し緩めてみてください。それだけでも、ディンクの浮きやボレーの振り遅れが減っていくはずです。握り方を変えた直後は調子が落ちることもあるため、焦らず2〜3週間かけて身体になじませていきましょう。
※本記事の情報は2026年10月時点のものです。グリップの呼び方や推奨される握る強さは、情報源や指導者によって異なる場合があります。パドルのグリップサイズは製品ごとに異なるため、購入前に各メーカーの公式情報をご確認ください。競技ルールについては日本ピックルボール協会公式サイトをご参照ください。
【「楽天市場」でピックルボール用品を探す】 【「Amazon」でピックルボール用品を探す】 【「メルカリ」でピックルボール用品を探す】

